ちなみにプラポール達にも「富士山登る?」って聞いたら、冗談だと思われたみたい(笑)
本の初めのほうに『3年目の雨の日』という話がある。その最後に義理の父となる人から、話の主人公へ向けた手紙がある。その中に「…男の人生は、雨天決行。健闘を祈る。」という一文が。
確かにその通りだ。ゴルフは失敗の繰り返しの競技であり、天候を含めて自分の思い通りにならないことばかり。でも困難の中にこそゴルフの本当の楽しみがあると著者も言っている。この「…男の人生は、雨天決行。健闘を祈る。」という言葉を聞いただけで天気の悪い日のゴルフも人生も楽しくなりそうだね。
ゴルフってこんなことも学べるのだと改めて関心させられた。
小樽の後の京都でも風邪気味で辛かったのだけれど、今回は本格的にダウンした。油断していたのだと思う。いつもと同じようにしていたのだけれど、自分の体調の変化に気がついていなかったのだろう。短期間に2度も風邪を引くなんてプロゴルファーとしてはダメだね。いま寝ながら反省している。
42歳最後の夜に再確認したこと。僕は好きなゴルフをしている。だったらゴルフでもっと夢を追い掛けてもいいのかなと。いやもっと追い掛けないといけないのかなと思った。自分がオヤジじゃないと思うなら、もっとできることはたくさんありそうだ。頑張るかな。

通りすがりに見つけたお店『炭味旬菜 収穫(みのり)』で食べた土鍋炊き込みご飯が美味しかった。新生姜の炊き込みご飯だった。いや〜ホントに美味しいご飯だった。日本に生まれて良かったと思った。ほのかに甘い生姜の香るご飯だった。あまりにも美味しかったので、翌日も他で食事した後の〆にと炊き込みご飯を食べに行ってしまった。一つ残念だったのは、土鍋の底に張り付いているおこげを食べられなかったこと。かなり強力に土鍋の底に張り付いて剥がれなかった。このおこげはまた格段に美味しいんだろうな…。土鍋の底に張り付いたおこげの食べ方ってあるのだろうか?次にこのお店に行った時には、このおこげを是非食べたいね。
いつも練習ラウンドも一緒のタイのアフィバーンラト、彼は中々優秀なジュニアゴルファーだったようで、アメリカやイギリスにも遠征をしていたらしい。そこでは同年代のグループに入る、ファウラーやマキロイとも競っていたらしい。言葉にこそださないけれど、ヤツなりに競っていたマキロイやファウラーに置いていかれた感があり、悔しいと思っているのかもしれいない。いつかは同じ舞台で再び戦いたいと思っているはず。あまり将来のことは口にはださないけれど、いずれは日本から欧州、そしてアメリカへ行きたいんだろうな。そういう実力はあると思う。
最近よく人に「日本ツアーも韓国の選手やタイの選手、そしてオーストラリアの選手が増えてきてますね。彼等は強いですね。」というようなことを言われる。そうだね。確かに『強い』と思う。毎週誰かしらが優勝争いに絡んでいるように思うし、実際に諸先輩達の活躍を目にしてきた若い選手は、自分達も勝てると思って日本へやってきていると思う。ただオレは、韓国の選手やタイの選手、その他の海外からの選手が秀でて『上手い』とは思わない。日本にももっと上手い選手はいる。逆にボールを打たせて平均値を取ったら日本の選手達の方がレベルは上なのでは?と思う。だけれど(日本以外の)海外で活躍するのは、韓国の選手だったり、タイの選手だったり、インドの選手だったりだよね。
それについてのオレの意見は『覚悟』の違いだと思う。日本の選手が日本国内で切磋琢磨して腕を磨いている間、韓国やタイやインドやオーストラリアの選手達は自分達の国をでて、外の世界で生きていくことを決めている。それが日本だったり、アメリカだったり、欧州だったり。スポット参戦的に海外の試合へ遠征をする日本の選手は多い。じっくり腰を据えて、いやもう日本へ戻らないくらいの覚悟で外へでる日本の選手はもうホントに少ない。残念なくらいに。だけど、その『覚悟』を決めて自分の国を離れた人間は『強い』よね。それが韓国の選手だったりタイの選手だったりするわけだよね。同じ上手い選手だったら、異国で生きていこうと覚悟を決めた選手の方が強いと思う。当然だと思う。
オレは、特に日本の上手い選手は皆海外へ行け!なんて言うつもりはない。だけど、プロゴルファーならばもっと大きな試合、競争の激しいところへ行こうと思うものなのじゃないかな。そりゃ招待選手としてスポット参戦するのと違って、腰を据えて海外へでてレベルが上のステージで戦うのは簡単じゃないよ。また初めてツアーにでてきたように色々と学ばなければいけない事も多いだろうし、私生活だって変えていかなければいけないと思う。ホントに腹を括って気合いを入れないと生きてはいけないと思う。だけどもっと日本の実力のある選手には海外へでて欲しいなと思う。今田竜二や遼君だけじゃなくね。そしてできるなら若いうちから海外へ行こう!と思う子がたくさんでてくるといいと思う。まだ日本にはそういう若い子をサポートする環境も整っていないのも現実としてあるから、若い選手に「行け!」と一方的に言うのは無理なのかもしれないけれど、現実の世界にはゴルフ後進国から自らの信念と実力だけで世界へでて行った人もいるわけだし、せめて気持ちだけでも「いつか世界へでるぞ」という持って欲しいと思う。日本は数年前から、有望な学生達を積極的にプロの試合でプレーする機会を与えている。ゴルフのレベル向上に一役買っていると思うし、じっさいにその後プロに転校して即活躍する選手もでるようになってきている。いいことなんだろうと思う。だけど個人的には、若い時にプロとばかりプレーしないで、世界中にいる同世代の上手い選手達と戦って欲しい。近い将来いなくなる国内のオジさんプロ達(笑)じゃなくて、将来世界レベルで戦っているであろう世界中の同年代の選手達と戦って欲しいなと思う。
日本をベースにして、たまに世界へでて、メジャーで勝ったり、アメリカや欧州で賞金王になったりする選手がでるとも思えない。昔から日本のジュニアや学生は世界レベルでも常に上位にいると思う。ジュニア時代から技術的にプロと遜色ない子達も多いし、じっさいに世界ジュニアで勝ったりもしている。でもプロになってから逆転されて差がついてしまうってことは、世界へ目を向けて、世界へ出て行けるかどうかだと思う。ホントに心から、近い将来、20歳そこそこでマキロイをメジャーの舞台で叩きのめすくらいの日本人プレーヤーがでてきて欲しいと思う。見たくないですか?いままでだって世界で戦えるだけのポテンシャルを持っていた人間がいなかったわけじゃないんだよね…。
全米プロを観て、FBでアンディーの辛口コラムを読んでいたら、こんな事を考えてしまいました。
しかしティーショットの距離は必要だと感じた。それは距離がある人間の方がコースマネージメントに幅がでるから。当たり前だけど「大は小を兼ねる」ということ。誰が言った言葉かは忘れたけれど「ゴルフで大事なのはドライバー、ウェッジとパターだ」と。そうだと思う。飛ばすドライバー、100ヤード以内を2打で上がれるウェッジとパター。これだね。
写真が趣味でもあるから、彼の地で思う存分写真を撮り、また3年を過ごした士官学校のゴルフコースでゴルフをしたいとも思う。嫌いでしょうかなかったアノ学校も、年月というフィルターを通すとこで、いい思い出になっている。
人は皆、自分の分岐点や原点にまた戻りたいと思うものなのかな?