思えば長いあいだゴルフをしてるんだなぁ。
ハハッ!懐かしい写真を発見。これは'95年くらいかな?これは…たぶんシドニーとゴールドコーストの間のどこか景色のいい場所でものだと思う。当時一緒にオーストラリアツアーを旅していた北野さんと武田ノブ。バカやりながら、カジノでその日の飯代を稼ぎながら、ゴルフしながらレンタカーで旅してた。見事なくらいに金が無い時代だった。いろんな人に世話になりながら、なんとか乗り切っていたっけ。でも不思議と辛いとか思わなかったなぁ。ゴルフが好きなだけできて楽しかった。北野さんと武田と一緒だったのも良かったのかな。いや〜懐かしい。
あれから14年、今は日本ツアーで戦い、アジアにも行き、全英も2回プレーした。なんとかプロゴルファ−っぽい形にはなってきたかな。でも、まだまだだよね…。もっと上があるからね。
人はどうかわからないけど、自分の中では「上を目指している」とか「やりたいことがある」=若いってイメージがあるんだよね。先月の誕生日を迎えて自分も39歳になった。来年は40歳だよ!?ホントかよ?って感じ。でもね、まだやらなきゃいけないことがあるでしょ?自分が歳取ってるって思えないんだよね。(とはいっても、昔に比べて体が硬くなったとかあるけどね。)今でもトーナメント会場に行けば、会う人に挨拶するでしょ。挨拶する方の自分は昔とな〜んも変わってないんだよね。初めてツアーに行った時に先輩プロに挨拶した「おはようございます!」と同じ気持ちだよ。なんて言うのかな「胸借ります、宜しく。」みたいな。それはこれからも変わらない気がする。だってまだチャレンジャーだからね。
先週久しぶりにチャレンジツアーに行ってきた。今年初めてだったんだけどね。なんか浦島太郎になった感じだった。いつまでも若いと思っていた自分だけど、どうもそうではないらしい。初めの頃はツアーでもチャレンジでも先輩プロに「塚田ぁ!」って呼びつけられていたけど、もうそんな風に僕を呼びつける人はもういない。(今は立山さんくらいかな。)みんな「塚田さん」だって。そうだよなオレの方が歳上だもんな。自分のことが精一杯で時代が変わってきているのがわからなかったよ。チャレンジャーの自分はまだ若いと思っていた。でも目的地につかない、旅をしている間にしっかりと時間はたっていたってことだね。気がつけば長いあいだ旅してるんだなぁ…。
シルクロードのような、な〜んもない砂漠の道を遠くに見える目的の山に向って旅をしている。自分がこの道を歩き始めた時、同じように遠くの山を目指して歩いている人はたくさん居た。仲間もできて楽しい時間もあった。途中で脇道に逸れた時もあった。悩んで全然前に進めない時もあった。そうこうしている間に何年かが過ぎていった。気持ちは歩き始めた時と一緒なんだよなぁ自分は。だけど気がつくと自分の周りには、一緒だったはずの仲間がいなくなってる。すでに山の中腹くらいまで登っている奴もいる、歩けなくなって途中の街で違う生活を始めた奴もいる。寂しいね。変わりに、いつ現れたのか、ずいぶんと便利な乗り物にのった若い奴らが周りにいる。さっさとオレを抜かしていった奴もいる。これが時代が変わったってことなのかな。これからどうなるんだろうか?自分は山の頂きまでいけるのかな?それとも途中でリタイヤしてしまうのか?わからない、でもとりあえず歩くことはやめないと思う。「爺ぃ、来るなよ!」っていわれても歩き続けてやる。
by yoshi_tsukada
| 2008-09-14 00:59
| Traveler's