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Golf Traveler! by Yoshinobu TSUKADA

全英オープン 小物(2) ヤーデージブック

何回かトーナメントを観戦に来たことがある人なら気がついているかと思いますが、僕らプロは手のひらよりも少し大きいくらいのメモ、いわゆるヤーデージブック(コースガイド)を使ってティーショットやセカンドショットの距離の確認やグリーンの形状の確認をしています。このメモは買います。トーナメントの週にロッカーとかで売っています。一般の人はなかなか買うチャンスはないですけど…。それをもとに、練習ラウンドで自分なりに必要な事を書き込んで、完成させていくわけです。今回は、日本のものと違う、欧州メジャーのヤーデージブックを紹介します。

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欧州事情に詳しくないので、わかりませんが。どうも欧州には複数の会社又は、人間がメモを作成して売っているようです。ある選手に聞いたら「○○○のものが一番いいよ!」なんて言っていたので。
ここにある3つ、左から『DMC』(www.dmc-golf.com)メモ以外にも携帯やGPS機器にコースガイドを飛ばして使うシステムを一般向けに販売しているようです。そして中央がオフィシャルブック。レジストした時に、大会の方から選手に配られます。同じ物は一般向けにもグッズ売り場で売っていましたね。そして右は『Heinrich』のもの。これが「一番いい!」と教えられたものです。欧州ツアーで最も人気があるものらしいです。

『DMC』
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このDMCの特徴は写真を使ったメモだということ。これは僕も初めて。使ってみてい良店は、ティーからグリーンまでの全てが見渡せることと、確実な方向性がわかること。手書きのメモだと、この方向性に関しては実際に視認しないといけないでれど、コースの起伏に邪魔されて視認できないケースが多々ある。しかしDMCでは、その心配がない。悪い点は、メモ上に細かく距離のポイントが打たれているけど、小さすぎて確認しづらいし、他のメモに比べてポイントが少なすぎること。でも改良すれば、一番よくなる可能性あるよね。

『Official Yardage Book』
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なんと言えばいいのか…。ホント、基本的な必要最低限のものが書かれているメモ。ある意味使いやすいかもしれない。練習ラウンドで得た情報をもとに、自分なりに完成させていく楽しみがあるかな。カラーで見やすいし。ちなみにキャディーのJOEは、これをメインに使っていました。

『Heinrich』
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上の2つに比べて質素な感じの仕上がり。たぶん手書きでフェアウェーとか書いているのかな。DMCのように方向性に関しては、このヘインリッチは役に立たない。このヘインリッチの良い点は、フェアウェー上のポイントが多い、バンカー等の障害物まで(と障害物を超えるまで)の距離が細かく書かれている、グリーンの形状や流れが細かく書かれている。たぶんヘインリッチが、一番選手の要望を反映しているメモだと思う。人気があるのはわかる気がする。でも、ホントはDMCなどの要素も加えていくともっと良いもになるだろうね。プロゴルフの世界は道具も進化するけど、こういう小物も進化していくんだろうね。次が楽しみ。



注)DMCとオフィシャルのものは別ベージに大きくグリーンの傾斜が書かれたものありましたが省略させてもらいました。
by yoshi_tsukada | 2008-08-14 14:40 | Traveler's