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Golf Traveler! by Yoshinobu TSUKADA

G25と共にあったシーズン

今年はG25と共に始まり、G25と共にゴルフを終えた。何度もブログやSNSで書いていることだけれど、プロ初優勝を決めたのもPING G25があったおかげだと思っている。初めてG25を手にしたのは、ちょうど今から1年前のメディア向けの新製品発表会の時だった。そこで初めて目にしたG25。そしてG25ドライバーで打った初球の驚きは忘れない。いいクラブ、自分に合うクラブとの相性なんて1球打てば分かるもの。アノ時に「コレだ!」と感じたのは間違いではなかった。G25あっての2013年シーズンだったと言っていいと思う。

いつもG25を褒めることばかりなので、逆の話をしてみようと思う。じつはG25(アイアン)を使いにくいと思ったことがあった。初めて感じたのは6月の全米オープンの時だった。世界一を決めるオープントーナメントのコースセッティングやコンディションのよる為だと思う。綺麗に短く刈ったフェアウェー、固くして端に切ったピン、そういう条件の中でプレーする時には、弾道の高さとスピン量のコントロールはものスゴい大事な要素になる。誤解のないように最初に断っておきたいのは、クラブの性能はスウィングと密接に関係している。スウィングが違うと、クラブから引き出せる性能も違ってくるということ。元々がインサイドアウト軌道でドローを打つ自分のスウィンでは、短く刈ったフェアウェーから(全米オープンのようなセッティングで)必要なだけの弾道の高さとスピン量が得られないことがわかった。あの時は、急遽手になじんだクラブを変えるわけにも、スウィングをいじるわけにもいかず、殆どなす術なしでメリオンGCにやられてしまった。自分のスウィングでは、短く刈ったり固いフェアウェーからでは、ボールに下に十分にクラブを入れられないことがわかった。特にソール幅が広いG25ではそれができなかった。通常の日本のトーナメントコースは高麗芝なので、いくら短く刈っても、こういう問題は感じなのだけれど、トーナメント用にセッティングしてある特定の条件のときにG25では対応できなかった。グリーンが柔らか目で、あまりスピン量を必要とせずにボールを止められる時や、風の強い条件ではG25は、他のクラブよりもかなり有利に感じた。全てはクラブ、コース条件、スウィングの相性の問題なのだと思う。
じつは夏場に東京のPINGでフィッティングをし幾つかのアイアンを打ち比べてみた。主に調べるのはスピン量。その中で一番スピン量を得られたのはi20だった。ちなみに逆にスピン量が一番少なかったのはANSERアイアンだった。今年は最後までG25を使いつづけたのは、既に手になじんで成績もだしていたクラブを変える必要がないと思ったから。残りのシーズンは日本でプレーするわけであり、G25で苦戦するであろうトーナメントがほとんどないと考えたからだ。しかし、いろいろと考えると、ここから上のレベルを目指していくには、もう少しだけの弾道の高さとスピン量を増やす必要があると思う。幅広くコースの芝の種類やコンディションに対応するには、クラブ変更とスウィングの調整が必要があると思う。
またウェッジでも同じことを感じた。フェアウェーとバンカーで同じバンス角のウェッジを使えないことがあった。短く刈ったり固い芝の上でバンス角の強いウェッジを上手く使えず、アプローチ用のバンス角の弱いウェッジはバンカーで上手く打てないことが多々あった。ここも解決策をオフの間に見つける必要がある問題だ。

嬉しいことにPINGのフィッティングシステムはこういう時にとても役にたつ。現存のG、i、ANSER、Sシリーズのクラブを並べて、シャフト、グリップ太さ、バランスを変えながら、データを取ることができるから。自分の狙った数値にかなり近いところまでクラブセッティングを持っていける。来年はどのクラブを手にしているのか自分でも楽しみだ。まだG25を手にしているかもしれないしね…(笑)


by yoshi_tsukada | 2013-12-21 18:20 | Clubs/Equipments