杉原さんのサインボール
杉原さんのキャディーさんに頼んで頂いたサインボール。数あるサインボールの中でも特に大事にしている。平成22年の中日クラウンズの時に頂いたサインボール。本来ならば自分で杉原さんに頼まなければいけないのだろうけど、恐れ多くて自分では頼みにいけなかった。それは杉原さんが怖いという意味ではなくて、杉原さんと自分を比べ、自分があまりにも大したことがない存在のように感じられたからだ。ツアーでの勝利数や半世紀以上にも渡って戦ってきたことだけじゃなく、杉原さんの人間性に対して自分が感じたことだ。オレなんかは、杉原さんとの接点なんてまったくなかった。だけど端から見ていても杉原さんのコースやファンやスポンサーへの感謝の気持ちは伝わってきていたし、それを行動に移しているのもわかった。同じことができないやらない自分が恥ずかしくってしょうがない。
今日から中日クラウンズが始まった。杉原さんが半世紀以上も出場しつづけたトーナメントだ。半世紀もだ。スゴいことだ。プロとして1勝を挙げて一人前、5勝挙げたら一流か。10年一線で戦ったら超一流。何十勝も勝利を挙げて、何十年も戦ってきたプレーヤーに対しては何という言葉を使い敬意を評したらいいのだろうか?杉原さんを超えることはできないだろう、でも見習うことはできるだろう。ゴルフであげた実績ではなくて、ゴルフに対しての姿勢、人への感謝の気持ちをね。大人も子供にゴルフの技術の面だけを教えるのでなくて、ゴルフに対してどうあるべきかという姿勢を教えるべきだと思う。教える前に、自分が勉強しなければいけない大人ばかりだと思うけれど…。ゴルフ大国になるということは、そういう事も含んでいると思う。いいスコアをだす飛ばすだけではゲームの世界となにもかわらないよ。
と自分に改めて言い聞かせてみる。
杉原さん、ボールありがとうございました。