人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Golf Traveler! by Yoshinobu TSUKADA

Comparison Between EYE2 XG & EYE2

※ PING JAPANに確認をとりましたら、現時点でPING EYE2 XGは日本発売未定とのことです。それを踏まえて読んでください。この写真に載っているものは米国本社からプロ用に支給されたものです。米国で発売になった時に、その仕様がこの写真のモノとは違っている可能性もあります。


Comparison Between EYE2 XG & EYE2 _f0068901_13292321.jpg

調子に乗って第二弾!今度は新しくリリースされるEYE2 XGアイアンを前モデルのEYE2と比べてみると…。但し、『XG』の方は市販と違いまだプロ支給段階のプロトタイプです。

(1) Face
Comparison Between EYE2 XG & EYE2 _f0068901_13312040.jpg

フェースの形(Shape)を見比べてみるとほとんど一緒なのがわかります。ま、PINGなので当然「鋳造」製のクラブ。同じクラブが同じ形をしているのは当たり前のこと。個人的には、溝が磨り減ってきても、次に使うクラブの顔が違うモノよりも「鋳造」製で何回でも同じモノが使えるというのは安心できる要素だと思う。これは「鍛造」製にはない強みだと思う。
聞いた話だと、EYE2 XGは溝がない状態で上がってきて、最後に溝を機械で掘っているとのこと。そういう理由から、トォー側の上の番手の刻印もないのだと思う。因に自分が工場を訪れた時、他の選手用にZINGiWedge等がWorxに置かれたいたが、全て研削前でフェースには溝がない状態でした。
そして仕上げの違いが見られる。EYE2 XGの方は最近のパターにもみられるGYSONという仕上げ。見た目表面はかなり滑らかです。たぶんi15G15アイアンも同じ仕上げなんじゃないかな。好みの問題だけれど、僕はオリジナルのEYE2に採用されている仕上げの方が好きです。

(2) Sole
Comparison Between EYE2 XG & EYE2 _f0068901_1350411.jpg

そしてウェッジの命ともいえるソール形状は…。同じです!というかココを変えてしまったらEYE2の意味がない。「サンド・カップ・ソール」と呼ばれているんだっけな?僅かだけどソール中心部に凹みがある形状はバンカーでは絶大な威力を発揮!この良さが理解できるとヤメられないです、マジで。PINGがどういう理由でこの形状まで辿り着いたのか、しかも20年以上も前に…。素晴らしい!じつは忘れていたんだけれど、PINGの変革期(S59アイアンをリリースする時期を勝手にそう呼んでます)に登場したi WedgeEYE2のソールを受け継いでいる。先日もちょっと打つ機会があったけれど、なかなか良かった。Wから下の番手はi Wedgeにしたいくらい。比べてみるとEYE2の方はソールが研磨されていて判りづらいですが、答えをして形状は一緒です。じつはこのEYE2は3年くらい前にオーダーしたものですが、この様に研磨されてきました。たぶん米国ツアーで使っている選手の要望で当時はソールの研磨をしていたからだと思います。「滑りが良くなるから…」っていう理由じゃないかな。

(3) Groove
そして昔からというか、20年以上も前にPINGがあまりの性能、スピン量の為に問題視されて改良を余儀なくされた溝。個人的には溝だけでスピン量や打ち易さが決まるわけじゃない、ソールやスウィングとの関係も絡んでくる。それを溝の問題として取りあげるのはどうなのか…。それにスピン量があるからといってスコアに直接繋がるかというとそうでもないと思う。現に溝規制がされた今年の世界ツアーで幾人も50台のスコアをだしているのはなぜなのだろう?逆に溝規制によって、極端なスピン過剰状態がなくなり、アプローチし易くなったんじゃないかと思う。過剰なスピン量よりも、安定したスピン量が保てる方がアプローチし易いからね。
比べて見てください。

EYE2 XG
Comparison Between EYE2 XG & EYE2 _f0068901_143284.jpg

技術的な事はわからないけれど、見ると溝の両端に機械で削ったような痕が若干残っているのが見てとれると思います。そして溝ルールの影響だと思うけれど、溝と溝の間隔も以前のモデルよりも広がってます。より他メーカーのクラブに近づいてる印象になったかな。(余談だけど、新しいキャロウェイのJAWSウェッジは、EYE2の様に溝の間隔を狭めて本数を増やしています。どういう理由からなんだろう?)
また写真からは見る事ができないけれど、じつはEYE2 XGはフェースを細かく、それもかなり細かくミーリング研削しています。肉眼では認識できるかどうかくらいの細かいミーリングです。それだけフェース面をフラットにしたいPINGの意向でしょう。

EYE2
Comparison Between EYE2 XG & EYE2 _f0068901_14124269.jpg

そして長年愛されてきたEYE2のモノ。説明はいらないと思う。これが元々のEYE2の溝です。

(4) Serial Number...
PINGのクラブ全てにはシリアルナンバーが入っています。在庫管理の為でもあります。また破損の為の交換時に同じナンバーで、同じクラブを取り寄せる事ができるのもPINGのいいところ。ユーザー想いだね。
これは性能には全く関係ないことだけれど、新しいEYE2 XGのネックのシリアルの刻印が違っている事を発見!
EYE2 XG
Comparison Between EYE2 XG & EYE2 _f0068901_1426160.jpg

僕の持っているウェッジはプロトタイプで、正式に販売される予定のウェッジのように『XG』と刻印されていないモノです。ココにみえる『XG』というのが、そのまま新しいウェッジの名前になったのかなと思う。ただ何で『XG』と呼ばれるのかは分からないけど…。
EYE2
Comparison Between EYE2 XG & EYE2 _f0068901_14444844.jpg

そしてこれが以前のもの。比べてみると数字から始まるシリアルナンバーになっているのが分かると思う。

この違いは何なのか?考えられるのは『XG』と刻印されている方はプロトタイプであり、市販ラインに乗らないクラブとして差別化を表したものなのかなと。機会があったら聞いてみたいと思う。

以上、勝手なリポートでした。
by yoshi_tsukada | 2010-08-14 14:50 | PING