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Golf Traveler! by Yoshinobu TSUKADA

告白

じつは今年、もうゴルフをやめようかと思ったことが2回ほどあった。ゴルフをやめようというか、もうツアープロをやめようと思ったんだ。

もちろん、それは本意じゃない。だけど、もうこれ以上は続けられないと思った。

真剣に悩んでいる時期にタケさんに電話をした。結局タケさんが忙しくて会う事はできなかった。ただ少しのメールのやりとりがあった。自分がなんとタケさんにメールをしたのかは忘れたけれど、タケさんからのメールは覚えている。こんな感じだった。

『プロは自立して生活できてプロなんだ。それで飯を食べていけるのがプロでしょ。』

ちょうど苦しかった時に、当たり前のことだけれどこの言葉はキツかった。でもそれで目が覚めた。飯を食っていけないならプロじゃない。芸者ゴルフをするつもりもなかったから、飯が食えなくなったらやめようと心に決めることができた。そんな簡単に「やめる」と言ってはいけないのはわかる。だけど、そのくらいの覚悟を決めない限り状況は変わらないし、変えられないと思った。もし「やめる」ことになったとしたら、人になんて説明すればいいんだ?と考えて眠れないこともあった、ゴルフ以外に何で生活していくんだ?またそう考えて寝れない日が続いていた。ツアーで戦うチケットを持っているのに、そのチケットを使う事ができないことを人に伝えるってことは、もう自分はプロゴルファーじゃないと言っているのと一緒。今までの全てを捨ててしまうってこと。覚悟は決めたと言っても、心はよけいに苦しくなっただけだったな。

シーズン中どの試合かは言わないけれど、「この試合で、もし予選落ちしたらやめよう!」というのが2試合あった。ここで予選落ちしたら、ゴルフどころか明日から飯をどう食っていくのかを考えないといけないところまで実際に追いつめられていた。苦しかったな。来週からツアーに来る事ができなくなるかもしれないと思ったら、泣きそうにもなった。「ホントにやめなきゃいけないんだ…」その事実は重かった。

「自立できてプロ」それは、どの世界でも同じ事。ゴルフで飯を食っているからプロゴルファーなんであって、飯を食っていけないってことはプロではない。その道で食っていけることができなくなった時、プロじゃなくなるんだ。そうでしょ?タケさんに言われた言葉で自分の立場がわかったし、「プロでいたい!」それが自分の答えだった。「やめよう!」と決めたら「やりたい!」という答えが自分の中からでてきた。

まだ道の途中、最後まで「やりたい!」と思ったから頑張れた。これからも「やりたい!」と思えば頑張れると思う。これからも同じような苦しいことは起きるはずだから。





同年代のマルが最後の試合を勝った。彼も悩んでいたんだね。そこから抜け出して、自分で優勝を掴んだ。凄いね。おめでとう!オレからしたら、マルはずっと先にいる人間。いつか追いついてやる!と思ってるんだけどなぁ。なかなか追いつけない(笑)やっぱり凄い奴なんだな。
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by yoshi_tsukada | 2009-12-09 12:37 | Traveler's | Comments(9)
Commented by ささみ at 2009-12-09 18:14 x
つい先日、「ゴルフやめようかな。もう疲れた・・・」と初めて口に出しました。
出して初めて、何のためにゴルフをしているのか、自問自答することができました。
ゴルフに救われた日々を思い出し、今の自分や環境はゴルフのおかげ・・・。
いつのまにか結果ばかりを求めてイラついてた自分に反省です。
プロの悩みを知ることができ、またまた元気をもらいました。
このような境地に追い込まれて、道を開いたプロは強いと思います。
応援しています!!!
Commented by ワンマンアーミー at 2009-12-09 18:41 x
苦しんでいたとは知っていましたがそこまで思い詰めていたとは思いませんでした。カメラマンになるというのも冗談ではなかったのですね。今年シードを取れたのはまだまだゴルフの神様が辞めるのは早いと言っているからだと思います。全盛期はこれからです。丸山プロや藤田プロを超えるような活躍を期待しています。
Commented by letterstand at 2009-12-09 20:07
はじめまして。
「手紙」「言葉」のギャラリーをはじめます。
もし、ご興味ございましたら、ご覧ください。
コメント欄より失礼いたしました。

LETTER STAND
Commented by masai at 2009-12-09 21:19 x
塚田プロ

いつも真剣な内容のブログ(ときには息抜きもありますが)ありがとうございます。
ゴルフを通じて自分の今考えていること、取り組んでいることを表現できるツアープロという職業、特に塚田プロはアジアをそのフィールドにしているという事実は僕らゴルフファンにとってリスペクト以外のなにものでもありません。こちらも日々の仕事、生活、趣味(へぼゴルフを含む)に追われている身なのですが塚田プロにどれだけ影響を受け、励まされているか・・・・・。

来年日本でのツアーカードもあるし、「何かを起こす」ことを待っていますよ。特に僕が住んでいる関西との相性も良さそうなので、関西オープン、そしてアジアンツアーのパナソニックあたりで待ち構えていますよ。まあ、ぼちぼちでいきましょう。

では失礼します。
 
p.s.パターは本当に塚田プロのまねをして同じものを使っています。
Commented by IKU at 2009-12-09 21:55 x
苦しみは 喜びの貯金である!私の宝物にしてる言葉お疲れ様(笑顔)
もう帰国されたんですか?海外特集楽しみだな~
Commented by ハニGT at 2009-12-09 22:00 x
プロとしての誇りと現実が葛藤している様子が伝わってきます。どの道、家族を養い飯を食っていくことは大変です。ステージにいる塚田選手、頑張ってください。
Commented by よしりょう at 2009-12-09 22:30 x
3回目のコメント失礼します。ユニシスポイント46位で賞金ランク72位 この開きは81位の平均ストロークが全てを表しています。片山プロではありませんが、塚田プロ独自のパタースタイル、たとえばサムスニードのサイドサドルパッティングはいかがですか? ドライバー24位 イーグル26位を大いに生かして下さい。 いつか大化けを期待しています。
Commented by サワディ~カ at 2009-12-10 01:11 x
プロがまさかそんなことを考えているなんて、正直ショックでした。どんなに、うちのめされても、這い上がってどんな地へでも、試合が出れるなら、果敢に挑戦していく今の日本のプロにはない魂のあるゴルファーと思っていました。でも、そのくらいプロって、大変な勝負の重圧なんですね。実際応援といって、はたから、いろいろ言うことは簡単ですよね。でも本人が一番苦しくて、しんどいんですよね。
実は私も、プロの応援をすることをやめようかなっと思ったことあります。勝負の世界は厳しいし一緒に一喜一憂することに、疲れてきたことも。勝負に絡んで応援するより、ただ気楽に歌手でも応援するほうが、楽だなって。でもおかしいと思ったんです。負けててもその選手がすきなんだろうって。だから応援しようってね。
だから、プロも負けてても、きっとゴルフは好きだし、お金が稼げなくっても、続けてこられたんじゃないかなって思うんです。偉そうにすいません。きっと思うに塚田プロは勝負師じゃなくって、ゴルフ職人だと思います。こつこついいゴルフを作っていく。そこで優勝できればプロ冥利につきますね。
Commented by Ray at 2009-12-10 14:16 x
来年の課題は某プロが書いてるように心の成長かな、、、?
毎年ツアープロ続けるのは大変ですね、移動、スタート時間に合わせての起床等、でもみんな同じ気持で戦ってたんじゃないかな~?

恵まれた体格と語学堪能な頭脳を持ってるんだから頑張ってください。